2013年4月4日木曜日

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第204回「告白」 _1

著者近影  今さらだけど,私はプロレスラーという極めて保険に入りにくい職業に就いているの。  で,ro rmt,そんなプロレスラーをもう10年続けているわけだけれども,さすがに10年もヤってると,業界について分かっちゃうこともあるわけ。正しくは再認識しちゃうというか。  業界に入る前に漠然と「そうじゃないかなー?」って思っていたことが,実際に入ってみて10年も経つと,「やっぱりそうだったのか!」という確信に変わっちゃうという。  あまりにも「やっぱり」過ぎて,いつしか私もプロレス業界の内側ではあんまり言わなくなってしまったんだけど,よくよく考えてみればこの連載を読んでいる人はプロレスに興味が無い人のほうが多いはずなのね。なので,あえて業界内では分かり切った,でも業界外の人にとってはまだハッキリとしていない,都市伝説ともいえる疑問に対する答えを,今ここに明かそうと思うわ。  これを白日にさらすことによって,私はプロレスというジャンルに謝らなければいけなくなるかもしれない。でもそうは言っても,今から興味を持ってもらえるかもしれない層の人達に,「アレってどっちなの?」的な疑問を胸に抱きながらプロレスというジャンルに接してほしくないわけよ。濁った眼でなく,もうすべてを知ったうえで楽しんでほしい。そういう願いを込めて,今から告白するわ。  ここだけの話。  プロレスラーの8割はゲイなの。  ……ホラ,スッキリしたでしょ? 普通に考えてみなさい。パンツ一丁半裸以上全裸未満の筋肉ムキムキのおっさん達が,汗まみれになってバック取ったり抱き合ったりしているわけじゃない。そんなもん,ねえ。詮索するだけ野暮ってもんよ。  ただ,そのことについて誰もハッキリとは言及しないじゃない。だから,私がハッキリと言っておかないといけないかなって。8割って言ったけど,rmt,残りの2割もノーマルかといえばそんなことは決してないわ。どこかしら変態性は持ち合わせている,と断言してもいい。  だから,今後はそういう目でプロレスラーを性の対象として見ていただいても構わない。そうすることで,「なぜプロレスではロープに振られた時に返ってくるのか」「なぜ相手の技を受けるのか」とか,そういった些細な疑問に対して,理解しやすくなるから。  本当はいろいろな理由があるんだけど,それらを差し置いてとりあえず「変態だから」と言えば,納得していただけるようになるじゃない? 「なぜ肩を3秒つけなきゃいけないのか」「変態だから」「なぜ場外カウントは20秒なのか」「変態だから」……と,そういうことなのです
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